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ほくろ除去とレーザー

ほくろ
2010.08.05.木曜日
ほくろ | 2010.08.05.木曜日

ほくろ除去の方法も、
年々進歩しています。
昔では、切って
とるしかなかった
ほくろも、
今は、レーザーで
除去することも、
可能になっています。
ほくろ除去に用いる
レーザーは、
一般には
組織を削るタイプの
レーザーを用います。
色を抜くだけの
Qスイッチルビーレーザー
などのレーザーだと、
色は抜けても、
ほくろの細胞自体は
残ってしまうので
再発の確率が
高くなります。
また、
ふくらみは変わりません。
ですから、
当院では
ほくろ除去には、
削るタイプの
炭酸ガスレーザーを
使っています。
しかし、
炭酸ガスレーザーにも
欠点があります。
削って、ほくろを
除去するので、
深いほくろの場合、
深く皮膚を削る必要があり、
陥没になってしまいます。
そこで、
その欠点を補うのが、
Qスイッチルビーレーザーの
ノーマルモードと呼ばれる
使い方です。
Qスイッチルビーレーザーは、
レーザーの熱エネルギーで
周囲の組織が
損傷されないように、
レーザーのパルス幅が
きわめて短く、
設計されています。
そのおかげで、
周囲組織を損傷することなく、
黒い色のみに反応して、
しみだけを浮かせて
とることができます。
ですから、逆に
Qスイッチルビーレーザーは
そのパルス幅が短すぎて、
ほくろ除去には
むいていません。
しかし、
Qスイッチルビーレーザーの
ノーマルモードは、
そのパルス幅が長く
設計されていますので、
単に
黒色に反応するだけではなく
周囲組織にも
熱エネルギーが伝わり
周囲の組織を
少し焼くことが
可能となります。
ほくろを、
炭酸ガスレーザーで
削り始めて、
深くなりそうな場合は、
処置後の陥没を、
最小限にするために、
炭酸ガスレーザーでは、
深追いせずに、
Qスイッチルビーレーザーの
ノーマルモードで、
照射することで、
少量残った
ほくろの黒い部分を、
それ以上陥没させることなく、
取り除くことができます。
医療機器は、日々どんどん
進歩をしていきます。
その特性をよく理解した上で
さらに、組み合わせることで、
より質の高い医療を
行うことが可能となります。

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